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避難場所にできた貧困地区

避難場所にできた貧困地区
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元々国際会議場として建設されたCICCですが、その後避難場所となり、今では貧困地区となっています。

CICCとは

CICCとはCebu International Convention Center (セブ・インターナショナル・コンベンションセンター)の略称です。ASEAN会議に合わせて2006年に建設されましたが、2013年の大規模地震、台風により本来の機能は停止してしましました。

そのような状況の中、2016年に近くの貧困地区で大規模火災が起こり、その被災者に対してこの場所が避難場所として開放されました。それから2年以上経った今、もともとの場所に不法に住んでいた人たちは戻る場所がなくなってしまい、その100世帯以上の人々がここに小屋を立てて暮らしつづけています。

人々の様子

現在このCICCの敷地内に住んでいる人々は元々貧困層であったため、安定した職は得ておらず、マーケットの荷物引きなどの日雇いの肉体労働か、内職等で生計を立てています

女性は家で内職、男性は近くの市場での荷物引きなどをしている人が多いです。

私たちも支援をしている子どもたちはというと、学校に通っているのは約7割程度で、残りの子どもたちは親の仕事を手伝っていたり、悪いケースだと非行に走ってしまっています。教育に対する理解があまりない親も多く、地区全体として子どもがちゃんと学校にいって勉強するような環境でないことは、ここを訪れてみると明らかです。

小学生以下の年齢だと服を着てない子がいたり、また裸足で外を走り回っている子もいます。

政府は何もしていないのか・・・?

CICCは、目の前にホテルやショッピングモールがあり、またマクタン島にも近いため、立地的にとてもいい場所にあります。

CICCの目と鼻の先には大きなホテルがあります。

政府としてはここに商業施設を建設するなど、この場所を有効活用したいのですが、問題は現在ここに住む人々の移転先です

そもそも、この近くに移転先となるような土地を見つけることは難しく、用意できたとして街の中心部から離れた場所になります。しかし、もしそこに移転するとなると、人々はせっかく見つけた日雇いの仕事をやめたり、子どもたちは転校しなければなりません。そのような理由で政府が移転先を用意しても人々がこれを受け入れられないという状況が続いています

私たちにできること

現在私たちはこの地区で物資支援を始めとした様々な支援を行っています。

▶︎過去のCICCでの私たちの活動の様子はこちら
 「早稲田佐賀中学校の皆様、ご訪問ありがとうございます!!!」
 「貧困地区にヒーロー参上!!~盆踊り番外編~」

が、根本的にこの問題を解決できるのは日本から来た私たちではなく、この国のリーダーたちです。私たちが目指すことはそのリーダーを育てること。この国の貧困問題に真正面から向き合うリーダーが生まれ、今ここに暮らしていう人たちがより良い生活ができるよう、これからも活動を続けて行きます。

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