11月25~30日にジュディス・セカンデル・エセリン・マイケル4人の日本研修旅行が実現しました。
滞在6日間のスケジュールに沿って、子どもたちの活動をご報告させていただきます。
1日目:日本出発・成田山
子どもたちは早朝5時に、家族に見送られてセブを発ちました。心配していた出国手続きも無事に通過することができ、初めての飛行機に乗り、ずっと憧れていた日本に到着しました。飛行機の中で、子どもたちはこれから起こる未知の体験に心を躍らせていました。
成田空港では、日本旅行様と昨年夏にDAREDEMO HEROをご訪問いただいた淑徳大学の先生、生徒様が子どもたちを出迎えてくれました。冬服のない子どもたちのために、おそろいの冬服をご準備いただき、完全防備でいざ日本生活のスタートです!
到着早々初めての体験、驚きの連続でした。セブには電車がありません。初めての電子マネー(suica)に興奮し、次々とホームに到着する電車に驚き、綺麗に整列して電車を待つ日本人のマナーに感動しました。
日本で最初に訪れた場所は成田山新勝寺でした。歴史ある建物の並ぶ表参道では、お土産屋さんや、ウナギ屋さん、おせんべいやさんなど、見たことのないものが並んでおり、なかなか先に進むことができませんでした。やっと新勝寺に到着すると、その荘厳さに驚きを隠せませんでした。また、寺社参拝のマナーを学び、たくさんの新しい日本文化を学ぶことができました。
2日目:東京研修・講演会登壇
2日目の東京研修では、急きょ子どもたちのリクエストに応え、早朝の秋葉原で途中下車をしました。セブでも日本のアニメは大人気です。そんなアニメの聖地である秋葉原を見ることにより、様々な日本文化・サブカルチャーを感じ取ったようです。その後は楽しみにしていた渋谷のハチ公、スクランブル交差点を視察しました。テレビやインターネットで何度も見た夢の地に自分たちが立つことができ、嬉しさを隠しきれない子どもたちは、なんと4度もスクランブル交差点を往復していました。
昼食にはご支援者様の渡辺会長、高野様のご支援により、しゃぶしゃぶの食べ放題にご招待いただきました。子どもたちは甘辛いすき焼きダレが気に入ったようで、黙々とお肉をほおばっていました。昼食後少し時間があったため、ちょうど見ごろを迎えた明治神宮外苑のイチョウ並木に立ち寄りました。見事に色づいているイチョウの木を見て、日本の秋を感じることができました。子どもたちは、家族や友達へのお土産にと、たくさんイチョウの葉っぱを拾い集めていました。
夕方からは講演会で、日本語でのスピーチとフィリピンの伝統舞踊を披露させていただきました。里親様との対面も実現し、子どもたちにとってかけがえのない思い出がひとつ増えました。
3日目:皇居・ディズニーランド
3日目は事前に子どもたちから「絶対に行きたい!」とリクエストがあった、皇居を視察しました。ちょうどラッシュアワーの満員電車に乗っての移動となり、子どもたちは噂で聞いていた満員電車ですら、楽しんでいる様子でした。そんな混雑した電車とは一変、皇居についたとたんに美しく整備され、静寂に包まれた皇居に、子どもたちは非常に驚いていました。セブにはない皇族の存在に、子どもたちは非常に関心があるようで、たくさんの質問が飛び交いました。
皇居の後は、待ちに待ったディズニーランドです。予算の問題で諦めていたディズニーランドですが、SRGグローバル株式会社様のご支援により、夢が実現しました!!憧れのキャラクターを目の前に、子どもたちは終日大興奮でした。平日ということもあり、園内はあまり混雑しておらず、パレートやプロジェクションマッピングを目の前で見ることができました。子どもたちが大好きだったスプラッシュマウンテンにも2度乗ることができ、ディズニーランドを大満喫することができました。また、日本ならではのホスピタリティーにも随所で触れることができ、学びの多い一日になりました。
4日目:大阪研修・交流会参加
4日目は新幹線で移動し、大阪での研修を行いました。新幹線の車窓からは見事な富士山が見ることができ、子どもたちの夢がひとつ実現しました。大阪では大阪アーバンロータリークラブの皆さんのご案内のもと、道頓堀や大阪城などを訪れ、大阪ならではのたくさんの日本食を体験することができました。
午後は常翔学園高等学校様を表敬訪問し、フィリピンと日本の学校の違いを知ることができました。図書館や体育館など整った施設だけでなく、明るく挨拶をしてくださる礼儀正しい生徒の皆さんや、うち履きに履き替える日本独特の文化など、子どもたちには新たな発見が多かったようです。その後、同校で開催された交流会では、たくさんのご支援者様や、それぞれの里親様とお会いすることができ、改めて感謝の気持ちを伝えることができました。
5日目:京都研修・講演会登壇
5日目は京都で研修を行いました。妙心寺では茶道や座禅などの体験をさせていただき、真の日本文化に触れることができました。花園学園高等学校様を表敬訪問し、教室内での交流会に参加させて頂きました。同世代の生徒様との交流は、子どもたちにとってかけがえのない思い出となりました。
その後、関西支部長の古島先生のご案内で、京都太秦映画村を訪問しました。江戸時代にタイムスリップしたような園内で、まさに日本のイメージ通りの侍や忍者に遭遇し、着物を着て撮影もすることができました。更に写真で見て、ぜひ行きたいと子どもたちが言っていた金閣寺を訪問することができました。黄金に輝く金閣寺の美しさに、子どもたちは見とれていました。
夕方からは講演会で日本語のスピーチとフィリピンの伝統舞踊を披露させていただきました。こちらの会場でも、たくさんのご支援者様、里親様とお会いすることができ、旅の最後を締めくくる最高の夜になりました。
6日目:帰国
最終日は関西国際空港から、セブへと帰国しました。関西空港では自分たちの買い物ではなく、セブで待っている家族や今回日本に来ることのできなかったDAREDEMO KIDSへのお土産を100円ショップで必死に探していました。たくさんの思い出と経験、お土産を抱え、子どもたちは無事にセブに戻ることができました。
今回の研修旅行で、たくさんの日本文化を体験し、多くの方々にお会いしたことは、子どもたちの人生において大きな糧となります。この研修旅行は、多くの皆様からのご支援を頂き、実現することができました。改めまして、ご支援・ご協力いただきました皆様に心より感謝申し上げます。