貧困地区での虫歯の問題は非常に深刻です。そこで、歯磨きの大切さと正しい歯磨き方法を伝える「歯磨き教室」をスタートしました!
真っ黒な歯
日本であれば、定期的に歯科検診が行われ、虫歯が見つかればすぐに歯医者さんで治療を受けることができます。
しかし貧困層にとって、歯医者さんはとても遠い存在です。保険制度に加入していない貧困層にとって、高額な医療費を支払うことは不可能です。そのため、深刻な虫歯もそのまま放置されています。なかには痛みから解放されるために、永久歯でも自分たちで抜歯してしまうことすらあります。
歯磨きの習慣がない
貧困層の虫歯がここまで悪化するには、理由があります。それが歯磨きをしないことです。貧困層の子どもたちの多くが、自分の歯ブラシすら持っていないのが現状です。保護者が歯磨きの重要性を理解していないため、子どもたちに歯ブラシや歯磨き粉を買い与えることがありません。
更に、貧困層では安価で購入できるジャンクフードや甘いお菓子を子どもたちに与えます。なかには、哺乳瓶に炭酸飲料水を入れて飲ませている親すらいます。
歯磨き教室プロジェクト始動!
この深刻な現状を、大阪ネクストロータリークラブ様にご相談させていただいたところ、サンスターグループから歯ブラシと歯磨き粉をご寄付いただくことができました。
しかし、残念ながら歯ブラシを配布しただけでは、子どもたちは歯を磨きません。
そこで、日比両国の歯科医師よりオンラインで歯磨きの重要性、正しい歯磨きの方法をレクチャーいただき、オンライン歯磨き教室を実施しました。
コロナ禍での歯磨き教室
2021年9月現在、セブ市は感染予防のために様々な規制が行われています。そのため、コロナ前には定期的に開催されていて、無料歯科検診や啓蒙活動は全てキャンセルになってしまっています。
コロナ禍での経済状況悪化に比例し、虫歯の状況も悪化しています。感染予防対策を十分に行い、オンラインを駆使した啓蒙活動が今、必要とされています。
今回サンスター様から頂いた歯ブラシと、歯磨き粉を使い、子どもたちが健康な歯で、美味しいごはんをたくさん食べれるように、歯磨き教室を開催していきます。