セブの人々が今一番楽しみしているのがシヌログ祭りです!!お祭りに向け、町は盛り上がっています。
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シヌログ祭りとは
シヌログ祭り(Sinulog Festival)とは、毎年1月の第3日曜日に開かれるフィリピン最大のお祭りです!このお祭りは、サントニーニョというキリストの子供時代を模した人形を称えるお祭りです。毎年フィリピン国内だけではなく、国外からも多くの人が集まり、2016年にはフィリピンの大手放送局であるABS-CBNによってBest Festival In the Philippinesに選ばれました。
今年は1月15日に開かれます。15日はグランドパレードというシヌログ祭りのメインイベントが行われる日で、実は、12月の初めからシヌログ祭りに関するイベントが行われています。グランドパレードではフィリピン全土から地区単位や学校単位でダンサーが参加し、お祭りを盛り上げます。
サントニーニョ
サントニーニョとは
サントニーニョとは上記の通り、キリストの子ども時代を模した人形です。この人形は1521年にフェルナンド・マゼランがセブの人々をキリスト教に改宗した際に、当時のセブ島の女王に贈られた人形です。マゼランはその後、セブ島の隣のマクタン島で、当時の王であるラプラプと戦い、戦死します。それから44年後の1565年にスペインは再び、フィリピンを植民地化しようと試みます。その際、セブは火を放たれ町はほぼ全焼状態でした。しかし、そんな中、サントニーニョの人形だけは無傷で見つかったのです!!この時から、サントニーニョは奇跡の人形としてセブの人達に崇められるようになりました。
フィリピン最古の教会
フィリピン最古のローマカトリック教会と言われるのが、セブにあるサントニーニョ教会です。名前の通り、ここにはサントニーニョが祀られています。毎週日曜日にはミサが開かれるため、たくさんの人が訪れます。また、教会内の祭壇は、他の教会とは違った聖人の並びをしています。ぜひセブにお越しになった際は確かめてみてください!
至る所にサントニーニョ
フィリピンの人達にとって、大切な存在であるサントニーニョ。ご利益があるお守りとして、レストランや個人宅、タクシーなど至る所に置いてあります。そしてお祭り当日には、自分の自慢のサントニーニョを持ってサントニーニョの家とされる教会へ行き、シヌログダンス(シヌログ祭りの際に踊るダンス)を踊ります。
グランドパレードに向けて
きたる1月15日に向け、町中がシヌログ祭り一色です!!至る所にシヌログ祭りの広告が貼られています。ショッピングモールではシヌログ祭り専用のブースが作られ、Tシャツや髪飾りなどがたくさん売られています。そしてBGMはシヌログの歌です。軽快な音楽と、キャッチ―な歌詞につい一緒に口ずさんでしまいます。
とても大切なお祭り
シヌログ祭りはフィリピンの人々にとって、とても大切なお祭りです。お祭りを楽しむのはもちろんですが、自分たちを守ってくれるサントニーニョに感謝し、敬意を示す目的があります。大晦日に大規模火災が発生した地区でも、シヌログ祭りにむけた準備が始まっています。被災者たちは自分たちの住む場所や食料が充分ではない中でも、サントニーニョを称えるためチャペルを飾りつけします。
この様子からも、シヌログ祭り、そしてサントニーニョがセブの人々にとっていかに重要であるのかが分かります。
盛り上がるお祭りの数々の問題点
毎年大盛り上がりのシヌログ祭りですが、パレードに参加するダンサーたちは炎天下の中、装飾の付いた衣装を着て1日中踊り続けなければならないため、途中で気絶したり、体調不良になったりする人が多くいます。また、国内外からたくさんの人が訪れるため、毎年クラウドコントロールが問題となっています。
こうした問題を受け、今年から終了時間が早まり、パレードのルートも短くするなど様々な変更が加えられています。
今年は観客だけでなく参加者も楽しめるようになっていることを願います。
後日お祭りの様子をお届けしますので、乞うご期待!!